なぜ部屋が汚くなってしまうのか、部屋をきれいにするにはどうしたらいいか、汚部屋から脱出したいと考えている人に、その原因と方法を紹介します。「きれいな部屋にしたい」と思っているのに汚部屋になってしまうのは、片付けるのが苦手というだけでなく、性格や心理的な問題が関係しています。
そこで、部屋を片付けられない4つの原因と、片付け始めるための4つの方法を知ると、汚部屋から脱出するきっかけになるでしょう。ぜひ参考にしてください。
汚部屋とは、部屋にものが散乱しているというというだけではありません。使うものと使わないもの、洗濯済みのものと着用済みの汚れた衣類、買ってきたものと食品のパックやビニールなどのゴミが、すべて部屋の中に溜まった状態です。つまり、捨てるべきものや洗うべきものは、時間とともに異臭が発生しますが、それでもその異臭もともに、使えるものとゴミが一緒になってしまいます。そこで、汚部屋になってしまうその原因を紹介します。
「ADHD(注意欠陥多動性障害)」とは、軽度の認知症のような症状があります。そのため、いつもは片付けができるのに、ゴミをそのままにしておくとか、予備があるのにまた買ってきてしまうこともあるのです。自分の行動や気持ちをコントロールすることができずに、「障害」つまり、行うことが困難になるという意味になります。
集中力がなく気が散る、忘れっぽいなどの「不注意」という症状で現れます。また、行うべきかどうかを考えず、思いつきで行動してしまう「衝動性」、落ち着きがなくじっとしていられない「多動性」などが特徴です。
片付けることが損をすると勘違いしていると、ものが積もり重なって汚部屋になっていくことがあります。「ものを大切にしたい」とか「もったいないから取っておきたい」というのは大切なことでしょう。しかし、ただのサンプルでももったいないから取っておこうとか、包装紙や紙袋もいつか使うかもしれないと思い溜め込んでしまうのは注意が必要です。
この場合、使わなくても溜まっていき、結果としてゴミになってしまうことがあるのです。捨てると損した気分になったり、他と比較して少しでも安いと買っておかなければ損だと思ってしまうことが関係しています。これは、溜め込むことで得した気分になり、片付けたり分別したりすると損をすると勘違いしているのです。
仕事でストレスが溜まっている、人間関係や恋人とのトラブルで欲求不満があると汚部屋の原因になります。ストレスや欲求不満があると、「もの」で心の溝を埋めることがあるもの。そこで、「満たしたい」という気持ちから、買いものが増えたり、甘いものを食べることやお酒を飲む機会が増えることがあるでしょう。
集中力がないことが原因で「優先順位」がわからなくなってしまうことがあります。仕事やプライベートでも、「何を先に」するかというのは重要です。これが部屋の片付けになると、ものを片付けるにも順番、つまり優先順位があります。
例えば、仕事の途中でプライベートなSNSやメールを繰り返し送ってみたり、夕食の支度を始めたのに洋服のアイロンがけをしてしまったり。集中力のないことが、今行うべき優先順位を見失ってしまうのです。
「部屋の乱れは心の乱れ」と言われるように、部屋の状態は心理状態と深い関係があるのは昔から知られていることです。つまり、部屋が片付かないなら、心にも体にも何らかの影響があるのは間違いありません。ときには、汚部屋で生活していることが原因となり、心理状態を悪化させたり、健康状態にも影響を与えたりすることがあります。
部屋を片付けられないと、心や体にどんな影響があるのでしょうか。心身ともに汚部屋から受ける悪影響について、4つのデメリットとしてまとめました。参考にしてみてください。
どこに何があるかもわからないほど汚い汚部屋は、「くしゃみが止まらない」「鼻がムズムズする」「風邪をひきやすい」などの症状が現れます。これは、ハウスダストと呼ばれるアレルギー症状のことでしょう。
掃除をしないことで、部屋にホコリやカビがたまり、そのホコリやカビが原因となり、その部屋の空気を吸うことでアレルギーになることもあります。体質によっては、発しんやかゆみ、胃腸炎、ときには食中毒なども発症するでしょう。
捨てるはずのゴミは、臭いや汚れがついています。例えば、カップラーメンの容器、パンの袋、コンビニ弁当の空パック、飲み終わった後のペットボトル、ビールの空き缶など、数多くのゴミが溜まっているのが汚部屋です。食べ残しや飲み残しが、少しだけ残っていても異臭の原因になります。まるで、部屋が「大きなゴミ箱」みたいです。
汚部屋の写真をWebサイトやSNSなどで見ると、いろいろなゴミが溜まっていますよね。いちいち洗って保管しているという意味ではないので、食べ終わった後や飲み終わった後などの状態のまま、部屋においてあるのです。夏なら数時間後には、涼しい日でも数日後にはクサイ臭いが発生します。いろいろなゴミの、いろいろな臭いや汚れが、ゴキブリやハエなどと一緒に部屋に充満しているのです。
汚部屋では、必要なものやゴミが一緒になってしまっているので、すぐに必要なものを取り出せません。使いたいもを探すまで、時間がかかります。大きなものなら見つけやすいですが、小さなものならゴミの中から探すのは、骨折り損と言えるでしょう。
また、使いたいときに必要なものが見つからないと、汚部屋の住人は大体の場合、探すよりもすぐに買ってしまいます。同じもの2つ、3つ……と増えていくので、より一層片付かない部屋になっていくのです。
ゴミの溜まった家から、近隣住人の通報で一度ゴミを取り除いたのに、新たなゴミが溜まって「ゴミ屋敷から出火」というニュースはいくつもありました。汚部屋の場合はゴミから発生するガスなどにより、室内にこもった空気が火災などの原因になります。
これは、ゴミにメタンガスが溜まることで引火しやすくなっており、防災での安全性が欠けていることになります。また、コンセント付近にホコリがたまり、引火しやすくなることもあります。さらに、刃物や割れたグラスや食器なども、ゴミや荷物に埋もれていると、怪我につながることもあります。
汚部屋は、気持ちがネガティブになりやすく、汚く危険な状態でのせいかスペースなだけでなく、友人を部屋に入れることができません。汚部屋から片付け始めるための4つの方法を紹介します。
一度すっきりと片付けてしまうと、あとは少し努力するだけで、きれいなスペースや整った部屋が維持できます。部屋が整ってくると、彼氏や友達を呼んだり、おしゃれな部屋づくりを考えたりして、女子力を磨くことができます。汚部屋から脱出すると決めたなら、以下の方法を試してくださいね!
まず、「一気に」ものを減らします。必要なもの、特にこの1〜2年間(もしくはシーズンごと)で使わなかったものを残して、他のものは捨ててしまいましょう。取っておきたいと思うものもあるかもしれませんが、ここは「断捨離(不要なものを減らすことでライフスタイルが豊かになること)」を決行します。
断捨離の「断」は、入ってくるものを「いるもの」と「いらないもの」に分けて、いらないものを斷つことことです。「捨」は、部屋で長く保管しているものを捨てること、そして「離」は、ものに対する執着心から離れるというになります。この断捨離で、汚部屋からの脱出を始めましょう!
長い間溜め込んでいたものや溜まったゴミを捨てます。ものが減ってきたなら、片付けるための準備ができたことになるのです。ゴミや不要なものがなくなると、歩くスペースやくつろぐスペースができ、何よりも片付けるためのシェルフや棚などをおくことができます。
汚部屋になって原因のひとつには、必要なものを出したら「片付けるのがめんどうくさい」ということです。例えば、旅行に行った後のカバンやアイテムは、毎日使わないのにしまわないといった感じで、いつまでも部屋の中に転がっている状態になります。
そこで、「簡単に片付ける」習慣をつけるために、「蓋なし・扉なし」のシェルフや棚を使います。蓋や扉があると、片付けるのがめんどうくさい人に取って、汚部屋にするだけ。蓋がついているとその上におくだけで、しまうことをしなくなる傾向があります。そこで、置くだけでも片付く、並べるだけでもすっきりするという気持ちで、床に置かずシェルフや棚を使いましょう。
汚部屋の大きな特徴は、ゴミと必要なものが一緒になってしまっていることです。そこで、大きめのゴミ箱を用意しましょう。キッチンやバスルームなどの場合も、少し大きめで蓋つきのゴミ箱がおすすめ。1LDKや1DKでも部屋のスペースにかかわらず、「ひとつだけ」置くことが、ゴミを保管しない最初のステップです。
部屋ごとにゴミ箱を置いたり、卓上ゴミ箱や床のゴミ箱などがいくつもあったりすると、それぞれのゴミを集めることがめんどうくさいものです。大きめのゴミ箱を用意することで、いつでもゴミはここに捨てる」という感覚が、汚部屋から脱出してくれるきっかけになるでしょう。
最初の方法で、ものを減らし、長い間使わなかったものを捨てたなら、当分の間ものを買わないことがおすすめです。毎日の食品から衣類まで、その日・その週に必要なものだけを買うというのも必要かもしれません。その日その時に必要なものでないと、不用品になってしまう可能性があります。
まとめ買いは安くなる事もありますが、ゴミになってしまう事もあるのです。買いだめする習慣は、汚部屋になりやすい傾向がありますが、ものが少ない方が片付けやすいでしょう。
また、もったいないと思ってもすぐにもらったり、いつか使うかもと思って保管したりするのもできれば控えたいものです。不用品となると、ゴミになってしまう可能性があります。汚部屋から脱出するまで少しの間、いろいろなアイテムを買ったりもらったりしないで、部屋がすっきりするまで待ちましょう。
「汚いのが平気なわけではない」という汚部屋の住人も多いものです。でも、汚部屋の中で暮らし続けているのは、心身ともにマイナスの影響ばかりで、時には危険な状況になります。汚部屋から脱出してしまえば、彼氏や友達とのコミュニケーションにも効果が期待できて、何より自信が持てるようになるかもしれません。これならできると思う方法から、試してみるのはいかがですか。
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