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エアコンに発生するしつこいカビの原因とおすすめの掃除対策は?

2018/12/28 エアコン

エアコンのスイッチを入れたら、部屋がなんとなく臭い。エアコンにトラブルはなく、正常に動きはするものの、不快な臭いが部屋中に蔓延していることはありませんか。独特な臭いがしてきたら、エアコンのカビを疑ったほうがいいかもしれません。エアコンの内部には、カビが好む条件が揃っているのです。エアコン掃除はやらなきゃいけないなとは頭で思っていても、掃除方法がわからない人も多いでしょう。そこで今回は、エアコンにカビが発生する原因と予防、掃除方法について紹介します。

エアコンにカビが発生する3つの原因

エアコンから吹き出す臭いでエアコン内にカビが発生しているのでは?と異変を感じた人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、エアコンになぜカビが発生するか3つの原因について解説します。

エアコン内の汚れがカビの栄養

エアコンの内部はカビが好む条件が揃っています。冷房や除湿の後はエアコン内部に結露した状態で水滴が残っています。そこにホコリなどの汚れが加わればカビが発生し臭いの原因にもなるのです。

カビが発生する最適温度は25〜28度

カビが発生する温度は5℃〜35℃前後です。もっともカビが好む温度は、人も過ごしやすいと感じる25〜28度です。このことから、エアコンやお風呂場など水垢が溜まりやすく人が過ごしやすい場所にカビが生えるのです。

湿度80%以上でカビの発生

湿度80%以上でカビが発生するといわれています。しかし、湿度80%以上ではないところでもカビを見かけることはありませんか。その理由は、湿度というのは空気中に含まれる水蒸気のことを指していますが、カビが繁殖するのは表面の水分を利用しているからです。そのため、湿度が低くても湿気があればカビが繁殖するのです。

エアコンのカビが原因で病気になる?

エアコンで体調が悪くなるなんて本当?と思いたくなりますよね。1年を通して使用するエアコンには、目に見えないカビが繁殖していることも。目に見えないので、知らないうちに体内にカビを取り入れてしまい病気になることもあります。特に、小さいお子さんやお年寄りのいるご家庭は注意が必要です。では、どのような病気が発生するのか次の章で確認しましょう。

しつこい咳が続く夏型過敏性肺炎

夏型過敏性肺炎はその名の通り、夏になると咳がでるようになり、熱や体のだるさも症状として現れます。咳が長引く場合は、夏型過敏性肺炎を疑った方がいいかもしれません。原因は、カビの一種であるトリコスポロンという菌が影響しているのです。
夏型過敏性肺炎の特徴の1つに、自宅から離れると咳が収まるということがあります。もし、自宅以外の場所で症状がでないということであれば、エアコンや室内のカビが原因ということが考えられます。

熱がでることもある慢性肺アスペルギルス症

夏型過敏性肺炎以外でもカビの影響で発症する病気は、慢性肺アスペルギルス症です。この症状は、主に痰(たん)や発熱などです。ひどい場合は呼吸困難に陥る可能性があります。この病気は、アスペルギルスと呼ばれるカビの1種が原因で起こります。本来は病気になりにくい菌ではあるものの、免疫力のない子供やお年寄りが吸い込むと病気を発症する可能性のある怖い病気です。

エアコンのカビ掃除対策

エアコンのカビを放っておくと病気になる危険性があることがわかりましたが、具体的にカビ掃除はどのように行えばいいのでしょうか。そこでこの章では、自宅でできるエアコンの掃除方法について紹介します。

フィルターの汚れは掃除機で取る

フィルター掃除は取り外しも比較的簡単なので、掃除が行いやすいです。掃除の手順を確認し実際に掃除してみましょう。

フィルター掃除の手順は以下の4つで完了します。

  1. 掃除機でフィルターの汚れを吸い取る
  2. ぬるま湯でフィルターを洗い流す
  3. 油汚れがあれば、台所用洗剤をぬるま湯に少量たらして浸けておく
  4. 汚れが落ちたら、軽く洗い流しフィルターを完全に乾燥させる。

フィルターは簡単に取り外しができますが、何年もエアコンの掃除をしていないのであればまず掃除機でフィルターの汚れを取ることをおすすめします。無理に外せばホコリが舞い上がり、菌やホコリが体内に入ってしまう可能性があるのです。

掃除機である程度汚れを落としたら、フィルターを外しぬるま湯でサッと汚れを落とします。タバコや油などでフィルターにベタつきがあれば、ぬるま湯に台所用洗剤を少量たらし、付けておくことで汚れが落ちます。あとはフィルターを乾燥させて装着すれば完了です。

フィンの汚れは専用クリーナーを使おう

フィルターを外した奥に「フィン」と呼ばれる冷却フィンがあります。ここを掃除するには専用のクリーナーを用意してください。フィンにも汚れが溜まっているので、取り外す前に掃除機で吸い取るか水に濡らして固く絞ったタオルで汚れを拭き取りましょう。あとは専用クリーナーをフィンに吹きかけたら完了です。

ファンの汚れは専用クリーナーを使おう

ファンの掃除にも専用クリーナーを使用します。掃除が終わったら、20〜30分程度送風モードで中に溜まっている水気を必ず飛ばしてください。掃除が完了したからといって試運転だけ試してそのままエアコンを稼働させないと、エアコン内部に溜まった水がカビの原因になるので注意しましょう。

どうしても内部の掃除が難しいならプロの力を借りる

フィルター、フィン、ファンと3つの掃除方法を紹介しました。1つ1つの掃除は難しいと感じることはありませんが、全部の掃除を行おうと考えれば半日〜1日は時間がかりです。

せっかくの休日を1日掃除で潰してしまったということにならないためにも、思い切ってプロにお願いするのも1つの方法です。プロなら分解して細かいパーツ部分も掃除してくれるので、自分では掃除できないような場所もピカピカにしてくれます。エアコンを何年も掃除していないというご家庭であれば、1度プロの力を借りてきれいにしてしまうのもおすすめです

カビを予防する方法

カビの原因や汚れを落としたとしても、予防方法がわからなければまたすぐにカビが発生します。そうならないためにも、カビを予防する方法を確認しておきましょう。ここで紹介する方法は3つです。どれも難しいことではありませんので、ぜひ取り入れてみてください。

エアコン使用後は送風モード

冷房や除湿機能の使用後は、フィン部分に結露が発生しやすく放っておけばカビが繁殖する原因になります。カビを防ぐためには30分程度送風モードで運転しエアコン内部にある水気を乾燥させることです。湿気がなければカビは繁殖しませんのでカビ予防にはおすすめです。

定期的なエアコン掃除

エアコンのカビを防ぐには、定期的なエアコン掃除が必要です。上記で紹介したエアコン掃除のように大掛かりなことを毎月行う必要はありませんが、フィルターの掃除は月に1回は行いましょう。フィルターはエアコン内部に汚れを侵入しないようにしているので、さまざまな汚れがついています。そのまま放置しておけばカビの栄養分となるのでこまめに掃除しましょう。

こまめな空気の入れ替え

カビが発生する原因は、「湿気」「温度」です。こまめな換気を行うことで空気の流れをよくします。窓を開けるだけでもOKですが、部屋全体の空気の循環させるのであれば扇風機やサーキュレーターなどを使用することもおすすめです。

エアコンのカビは原因がわかれば対策できる!

エアコンにカビができる原因がわかれば対策は立てやすくなります。それでも、完璧にカビを防ぐことは難しいので、定期的な掃除も行いましょう。しばらく掃除していないのであれば思い切ってプロにお願いすることもおすすめです。こまめな掃除で、エアコンのカビ臭さとさよならしましょう。

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