エアコンは、掃除をしないでいると内部にカビが発生し、繁殖してしまいます。カビは、種類によっては納豆やチーズなどの食品を生み出すのに必要不可欠なものでもありますが、一方で人間の健やかな生活を脅かす厄介者でもあります。
カビは、臭いが気になるだけでなく、時には病気の原因となることも。エアコンを使用していて、体調が悪くなったり、エアコンの部屋から離れると体調が回復したりする症状がある場合は、エアコンのカビが原因かもしれません。ここでは、エアコンのカビが原因で起こりえる病気をご紹介します。
カビが原因で引き起こされる病気には、カビの胞子を吸い込むことが原因で引き起こされるカビアレルギー、カビが人体組織に付くことが原因で引き起こされる真菌感染症、カビが作る毒が原因で引き起こされるカビ中毒などがあります。エアコンの内部で発生しやすいカビでは、カビアレルギーや真菌感染症を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
カビの中のアスペルギルス属に分類されるものの中には、日本酒や味噌に使われるアスペルギルス・オリゼーや泡盛に使われるアスペルギス・アワモリなどがありますが、同じ属性のアスペルギルス・フミガーツスは人に害を与えるカビのため要注意です。空中に漂う胞子を吸い込み、感染することで、アスペルギルス症を発症する可能性があります。通常は感染しにくいですが、免疫系の機能が低下している場合は発症しやすくなります。
アスペルギルス症にはいくつか種類があり、以前肺の病気にかかった時に生じた肺の中の空洞内で発生する肺アスペルギローマ、血流に乗って、脳や心臓などの臓器にまで及ぶ侵襲性アスペルギルス症、気道の粘膜で悪さをすると咳や喘鳴、発熱などの症状のアレルギー性気管支肺アスペルギルス症を発症することもあります。
トリコスポロンはエアコン内部、カーペット、窓枠など多湿の場所に付着し、増殖します。それを口や鼻から吸い込むと、夏型肺炎を引き起こします。肺炎と言うと冬に発症するイメージですが、夏型肺炎は6月から9月に多いのが特徴です。
症状は、体のだるさ、咳、発熱などで、夏風邪と勘違いされやすく、抗生物質で症状が軽減されるので治ったと思いがちですが、夏になると繰り返し慢性化し、ひどくなると肺の機能が弱り、息切れしやすくなったり、呼吸不全に陥ったりすることもあります。
クラドスポリウムは「クロカビ」とも呼ばれ、空気中に漂うカビの中で最も多いカビともいわれています。エアコン、水回り、野菜や衣類などさまざまな場所に発生します。
クロカビが原因で引き起こされる病気は息切れ、咳、喘鳴などの症状の気管支喘息があります。成人喘息でクロカビアレルギーを持つ若年層は、重症例が多くなると報告されています。
エアコン内部は、カビが発生しやすい環境が整っています。夏、エアコンを使用すると、熱気と冷気がエアコン内部で接触するので結露が発生し湿度が高まります。カビのえさとなるほこりや汚れと人が快適と感じる温度が揃えばすぐにカビは発生し、増殖してしまうので注意が必要です。では、エアコン内部のカビ対策は、具体的にどのようにすればいいのでしょうか?ここではエアコン内部のカビ発生予防方法をご紹介します。
エアコン内部のカビを防止するには、発生しやすい湿気をため込まないことがポイント。冷房運転を始めた時に窓を開け、ほこりやカビ胞子を外に出したり、運転後に送風運転をして内部の水滴発生を防いだりすることも効果的です。しかし、カビが発生してしまった場合、入り口付近の見えるフィン部分ならエアコン洗浄スプレーできれいにできますが、見えない部分にも多くのカビが発生しており、取り残してしまうと、そこからどんどん増殖してしまうので、表面だけの掃除では解決にはなりません。
エアコンのカビ掃除を見えない部分もきれいにするにはエアコンの掃除業者を利用するのがおすすめ。分解して掃除しなければならず、専門知識がなければ元に戻すことも難しいですし、内部部品がクリーナーによって故障してしまうかもしれません。
お金はかかりますが、故障して新しいものを購入することを考えれば、プロのエアコン業者にお願いして手間なくきれいにしてもらうメリットは多いでしょう。
エアコンは多くの家庭に設置され、夏の暑い時期には毎日使用する家庭も多いですよね。しかし、お手入れ方法はあまり知られておらず、カビだらけのエアコンを何年も放置しているという人も。
カビは、エアコン内部に増殖しやすく、空気に漂うカビを吸うことで病気を引き起こすこともあります。見た目にも汚く、臭いも出てくるので良いことは何もありません。快適で健やかに過ごすためにもカビをため込まず、エアコンを内部まできれいにしましょう。
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